漠然と海外に住んでみたいと思ってた
綺麗な景色やのんびり過ごしていそうな人たちを羨んで海外移住に憧れました。
ほとんど海外旅行にも行ったことない。
日本語以外の言語を話せるわけでもない。
そんな私が海外旅行と海外移住の間のような長期滞在した経験を綴ります。
海外移住したいと思ったことはありますか?
私が、マルタとタイに長期滞在してみて思ったことは旅行だったらまた来たいということです。
海外移住は現実的に可能なのか?
現実に海外に住んでる人がいるので、年単位での長期滞在は出来ないことではありません。
アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アジアなどに住んでる人の話も聞いたことがあります。
ただし、ビザの取得が必須なので仕事や収入があることが前提です。
現地の勤務先に就労ビザを発行してもらう必要があります。
学校に通って学生ビザを取得して滞在するという人もいます。
30歳までであれば、1年間の期間限定ですがワーキングホリデービザもあります。
お金持ちであれば、各国富裕層向けのビザもあります。
ビザの取得はややこしいことが多いです。
現地の方と結婚するのが永住権を取得する一番早い方法かもしれません。
1つの国に留まらずに、旅をしながら海外に住むスタイルであれば、観光ビザの期間内に出国すればいいです。気合いさえあれば、明日にでも行けます。
どこの国に行くのか?
海外移住する上で、どこの国に行くのかが重要です。
世界の国の数196カ国、気候や文化は様々です。
オーストラリア、ハワイ、タイ、マレーシア、フィリピンなどが人気のようです。
日本に住んでいたって東京の中心と北海道や沖縄は違いがあります。
ビザの関係で住める場所に制限があるかもしれません。
行きたい国や好きな国があるかもしれません。
過去に長期滞在したことがあって、よく知っている国に行くかもしれません。
目的や覚悟を持っていく方はいいと思いますが、私のように憧れだけで行くと苦い思いをするかもしれません。
理想と現実
不動産問題
家を借りるということに関しては日本よりも簡単でした。
デポジット(敷金のようなもの)を現金で1~2ヵ月分払えば、貸してくれました。
家具や家電が付いてることがほとんどなので、すぐに住み始めれます。
近所の不動産屋さんに行くと紹介してくれます。
不動産借りるほどではないよって方はAirbnb(家を1日~長期に渡り個人オーナーから借りるサービス)やagoda(ホテル宿泊やゲストハウス予約サイト)を使って滞在先を探すのもいいと思います。
言葉の壁
国によっては日本語だけで過ごしているよという日本人がいる地域もあると思います。
しかしながら現地語を話せた方がいいです。
不動産などの契約の交渉も現地語で探すところから始めた方がお得な物件を紹介してくれやすいです。
海外では値交渉は当たり前なので、現地語又は英語は話せる方がいいです。
言葉が通じないと友だちも作りにくいので孤独になりがちです。
食事問題
国によって食事は全然違うので事前に調査する必要があります。
マルタではイタリアンやファーストフードの外食がほとんどで、改めて日本食の良さを感じました。
ユーロ圏で日本に比べて物価が高く感じ、量が多いだけでコスパは微妙でした。
自炊もしてましたが、小さい国で日本の食材が手に入りづらい上に高いです。
タイでは食事はかなり楽しめました。日本食レストランの多くて選択肢の幅が広いです。
タイ料理が好きだったのと物価が安いので外食しやすいのがよかったです。
屋台だと150円前後で食事できるので自炊はしてません。スーパーで日本の食材が売ってますが割高です。
衛生問題
日本にいる当たり前が通用しない場面はたくさんあります。
国によっては日本に比べて衛生管理への意識が低いように感じたり、インフラが整っておらず汚いと感じることがあります。
個人的には虫が苦手なのでテンションが下がる場面が多かったです。
ヨーロッパの美しい景色にうっとりしながらも、足元を見るとゴミだらけというのもあります。
結局、合うか合わないか
海外生活に憧れて興味を持ってはいたものの、明確なビジョンがなかった私。
正直、もう住むのはいいかな…って思っています。
単純に海外に拠点を持つほどの理由もなければ、愛もなく、合わなかったです。
楽しいこともいっぱいありました。美味しいごはんも食べました。旅行で充分かなっと思っています。
たぶん長く滞在すればするほど慣れるだろうし好きになる可能性は高いです。
苦手なことを乗り越えて楽しく暮らすひともいます。
過ごしていくうちに語学が身について友だちが増える方もいます。
色々な場所で人に出会ったり、文化に触れたり、素晴らしいことです。
私は自分が生まれた地元を何もなくてつまらないと思っていました。
しかし、東京やマルタやタイで暮らしているうちに地元には当たり前に受け入れられるものがたくさんあって好きだったな、楽だな、居心地がいいなっと気付きました。
知らない土地、言葉が通じない人、志がない私、非現実的な毎日…
海外生活をしたことは私の中で刺激的でいい経験になりました。
海外移住は向き不向きがあって一概にいい悪いとはいえません。
合う人には最高の場所かもしれないし、合わせる努力をした人や慣れた人はなんともなく暮らせる場所かもしれません。合わない人には人生の厚みを増すいい経験になるかもしれません。
キラキラしてるのはほんの一部
海外にいるときによく羨ましがられるようなことがありました。
きっと私も友だちが海外で暮らしている話をきいたら、優雅な生活をしているのだろうか、旅をしながら素敵な場所を巡っているのだろうか、バカンスを楽しんでいるのだろうか…などと想像します。
でも意外とそんなこともありません。
確実に日本に比べて困難なことが多いです。
入国手続き、保険、滞在先の手配、コミュニケーションなど大きなことからホテルにアメニティがないとか小さなことまでトラブル要素は満載です。
不自由なことも楽しめるような人はキラキラして見える気がします。
海外にいるだけでお金持ちだと思われることもありましたが、お金持ちでなくても海外に行くことは出来ます。
それまでの貯金や現地で暮らしながら収入を得るなど、なんとかやりくりしている部分もあります。
国や暮らし方によっては日本で暮らすのよりコストが安くなる場合もあり、お金持ちしか海外で暮らせないというわけではありません。
経済的に余裕がある方が圧倒的に多いように思いますが、表面的にそう見せてるし、それしか見てないということのように思えます。
とはいえ、SNSにキラキラした生活を載せるのに海外生活はピッタリです。
私は外国人
日本に産まれて日本で生活してきて、今まで国籍で疎外感を感じことはなかったです。
海外に長期滞在したことで、海外旅行とは違う感情がありました。
コミュニケーションが取れなくて、悲しい気持ちになることも多かったです。
ただ私が語学を頑張って話せるようになればいい話ですが、簡単に上手くはいきません。
あぁ私は外国人なんだ。私は外国人だからこの国に合うように生きていかなきゃいけないだと思いました。
私は八丁味噌で育った生粋の三河人です。自分の食べたい味噌も手に入らない遠い土地に行き、新たな発見やカルチャーショックを受けながら、その土地に馴染んでいくのが正解なんだろうなと考えていました。
日本にいて全く知らない人に英語で話しかけられることがありました。その時に私は拙い英語で返答をしました。
海外に行って、日本語で返してくれるのは日本人観光客を相手にしているごく限られた場所だけかもしれません。
海外移住のススメ
- 外国に住む明確な目的や目標がある
(語学などの学びのやめ、仕事や修行、成し遂げたい目標など) - 莫大な富を持っていて優雅に暮らせる
- ある程度理解していて気に入っている国がある
- 日本に帰れる場所がある
上のいずれかに当てはまる方は海外に行ってもやってけるし、辛いことも楽しいに変換できる瞬間が増える気がします。
私のようになんとなく海外に憧れているのであれば、オススメはしませんが一度仕事や家庭から解放されて行ってみるのもいいかもしれません。
今いる場所で憧れているような生活を実現することも可能性かもしれないので、まずは仕事の長期連休や家族旅行で海外に行くのをオススメします。